「昔はきれいな髪の毛だったのに、いつの間にか髪質が変わった」といった方も多くいるのではないでしょうか?髪の毛というのは徐々にその髪質が変化していく場合があります。
生まれながらのきれいな髪質を取り戻すには、いったいどんな方法が良いのでしょうか?今日は髪質が変化する原因と髪質を保ち取り戻す方法について見ていきます。
髪質とは?
髪の毛の性質を表す言葉である「髪質」。髪質を表すのは「硬さ」、「太さ」、「吸水性」、「形状」という4つの性質になります。
そんな髪質というのは基本的に、「生まれ持った髪の毛の性質」のことをいいます。生まれもった性質というのは遺伝により受け継がれた性質となり、この遺伝的性質に関しては基本的に変わることはありません。
髪質が変化するのはどんなとき?
基本的な部分では変化しない髪質ですが、その性質がまったく変化しないというわけではありません。あらゆる要因により髪質は変化していきます。では髪質はどんな要因で変化するのかといったところを見ていきます。
加齢
「小さな頃はきれいな直毛だったのに、歳を取ったら艶がなくなりうねりが出てきた」といった人もいることでしょう。髪質は加齢とともに変化する場合があります。
髪質が加齢とともに変化する原因にはさまざまな要因がありますが、一番大きく影響するのが、「ホルモンバランスの変化」です。髪の毛の艶を保っているのは女性ホルモンであるプロゲストロンとエストロゲンのうち、エストロゲンであるといわれています。そのエストロゲンは20代後半から30代後半にかけて、分泌量が大幅に低下していくのです。それによりまず艶が失われ、やがて乾燥しやすいパサパサな髪の毛になります。
髪の毛の元である毛根自体の性質は加齢によって変わることはありませんが、髪の毛の質はエストロゲンの分泌量低下によって大きく変わっていくのです。
思春期や出産をすることによる、ホルモンバランスの変化
歳を取ること以外にもホルモンバランスは変化します。変化するタイミングとして挙げられるのが、「思春期」と「出産」といったふたつのものです。これらはホルモンバランスが大きく変化し、これを境に髪質も変化していくのです。
頭皮状態の悪化
頭皮のなかにある毛根は、十分な栄養が行き渡ってこそ本来の性質の髪の毛を生やすことが出来ます。そんな頭皮の血行が悪かったり、溜まった汚れや皮脂により毛穴が詰まったりしてしまうと、本来の性質の髪の毛が生えてきにくくなります。それにより髪質が変わってしまうのです。
毛乳頭の縮小
頭皮にある毛細血管から髪の毛に栄養をとどける役割をしているのが「毛乳頭」です。その毛乳頭は加齢とともにどんどん縮小していきます。毛乳頭が縮小してしまうと、栄養が髪の毛にとどきにくくなります。それにより髪質にうねりやパサつきが発生するといった髪質の変化につながるのです。
カラーリングやパーマによる傷み
髪の毛はたんぱく質が主な成分です。そのたんぱく質は3つの層に分類されるのですが、中心部にある層の「コルテックス」で、水分を保っています。
カラーリングやパーマを繰り返すことでコルテックスの質が悪化してしまうことがあります。それにより水分が保てなくなり髪の毛にパサつきが生まれ髪質の変化につながっていくのです。
ドライヤーの熱による負荷
ドライヤーのあて方が悪いことも髪質の変化につながる場合があります。ドライヤーを使うときに髪の毛に近づけて使いすぎたり同じ部分に長時間あてたりすると、その熱により髪の毛のたんぱく質が変性したり頭皮が火傷状態になったりします。それが本来の性質の髪の毛の生成を阻害したり、髪の毛の性質の変化につながったりするのです。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や食生活の乱れといった生活が続くと、頭皮そして毛根に十分な栄養が行き渡らなくなります。それにより髪質が変化していくのです。また喫煙習慣も髪の毛に悪影響を及ぼします。良質な髪の毛にとって吸い過ぎは禁物です。
髪質を保ち改善する方法とは?
以上のようにさまざまな原因により髪質は変化していきます。では生まれもったままのきれいな髪質を出来るだけキープしていくには、どのようにしたらよいのでしょうか?そこで大切になるのが、「日ごろのお手入れ」です。日ごろから髪の毛のケアに気を使うことで、髪質の変化を防ぎ改善することも可能です。
では日ごろからどんな手入れをするのが髪の毛にとって良いのか、その方法を見ていきます。
生活習慣を整える
髪質を整えるためには、まず基本的な生活習慣から見直しましょう。
一般的には7時間以上の睡眠を取ることで、睡眠時に良質な髪の毛を作り出すことが出来るといわれています。また睡眠のリズムを整えることも大切です。毎日決まった時間に寝て決まった時間に起きることで、体内時計が整えられ自律神経の働きも整えられます。それにより血行も良くなり頭皮に十分な栄養が行き渡るのです。
食事も髪質に大きな影響を与えます。髪の毛の主成分であるたんぱく質を多く含んだ、乳製品を意識して多く摂るようにしましょう。またサーモンやサバなどに多く含まれるオメガ3脂肪酸は抜け毛予防に効果的です。抜け毛により髪のボリュームが減るとうねりやパサつきが目立ちやすくなってしまうので、抜け毛に効果的なレバーやいわしの煮干しといった食材を摂るようにしましょう。
ドライヤーのかけ方を工夫する
ドライヤーのかけ方を工夫することで、髪質の変化を防げます。風は髪の毛から10cm~15cm以上離すようにしましょう。また同じ部分にあて続けてしまうことも避けなければなりません。出来るだけ短時間でドライヤーを済ませるためには、水気をしっかりと絞り出来るだけタオルで水気を吸い取っておきましょう。
ヘアサロンや美容院でのケア
髪のプロであるヘアサロン・美容院でのケアは高い効果が期待出来ます。基本的な生活習慣が変えられないといった人も多いでしょう。そんな人は積極的にヘアアロンを利用するのがおすすめです。
髪質の変化に悩んでいる人は、髪のトリートメントや髪質改善プログラムといったサービスを行っているヘアサロンで、髪の毛のケアを受けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
髪質というのはさまざまな要因により変化します。変化する要因には加齢やホルモンバランスの変化、生活習慣の変化といったものや、ドライヤーのあて過ぎ、パーマやカラーリングによる傷みがあります。
髪質を保ったり改善を行ったりするには、生活習慣の見直しやドライヤーのかけ方の改善が効果的。もっとも高い効果が期待出来るのが、「ヘアサロンや美容院でのケア」です。髪質の変化に悩んでいるならば、迷わずにヘアサロンでのケアを受けるのがおすすめです。
東京都世田谷区にあります「Cir-cle」では、髪質改善コース、水分うるうるトリートメントなどで、きれいな髪を取り戻すお手伝いをいたします。お気軽にご相談ください。